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寝起きタバコはなぜうまいのか?理由と体への危険性

寝起きタバコはなぜうまいのか?

朝起きてすぐに吸うタバコが格別に美味しく感じられるのは、朝一番で味覚や嗅覚が研ぎ澄まされているためです。

さらに、ニコチンの刺激によって脳が目覚め、睡眠中に生じたニコチン不足による禁断症状が解消されることも、その理由の一つとされています。

しかし、この一服が体に大きな負担をかけていることをご存じでしょうか?

本記事では、寝起きタバコが美味しく感じられる理由と、それに伴う健康リスクについて詳しく解説します。

寝起きのタバコはうまい?まずい?独自調査を実施

寝起きのタバコはうまい?まずい?独自調査を実施

寝起きにタバコを吸う方にアンケート調査をしたところ、寝起きのタバコが「とても美味しい」と回答した方は18%、「美味しい」と回答した方は54%で、合計72%もの人が「寝起きのタバコは美味しい」と感じていることがわかりました。

残りの約30%の方のうち、寝起きのタバコは「普通」と感じる方が10%、「まずい」と感じる方が18%という結果に。

寝起きのタバコはうまい?まずい?

しかし、実際に寄せられたコメントからは、寝起きのタバコを「美味しい」と感じる人も「まずい」と感じる人も、どちらも健康リスクを懸念していることがわかります。

それにもかかわらず、長年の習慣やストレス解消の手段としてやめられないという声が多く見られました。

▼男性/40代/寝起きのタバコは「美味しい」と回答
起き抜けの一服は非常にリラックスできる感覚がして特に美味しく、今日も1日頑張ろうという気にさせてくれます。
タバコが健康に悪いことや起き抜けは特に害があることは百も承知ですが、起き抜けに吸わないことでストレスが溜まったりして普段通りの生活ができなくなるのは嫌なので続けると思います。

▼男性/30代/寝起きのタバコは「美味しい」と回答
健康に良くないということは分かっていますが、あまりスッキリと起きられないことが多く、毎日ストレスが溜まっているから。

▼男性/30代/寝起きのタバコは「まずい」と回答
ただでさえ喉が痛い朝に吸う必要はない。本当はやめたいが、なんとなく口が落ち着かないのでコーヒーとセットで吸ってしまう。血行がよくなるかも、と自分に言い訳をして吸っている。

▼男性/40代/寝起きのタバコは「まずい」と回答
寝起きの一服はタバコの味以上に煙の味がきつい印象があり、一日の中でもっともおいしくない一服です。ただし、体がタバコを欲してしまっている自覚が強烈にあり、特段の事情がなければ吸わないという選択肢は選びません。


「今後も寝起きのタバコを続けたいと思いますか?」という問いかけには、54.5%が「健康のためにやめたい」、27.3%が「やめたいけどやめられない」と回答しており、合わせて80%以上の方がタバコをやめたいと思っていることがわかりました。

▼女性/40代/今後は「健康のためにやめたい」と回答
タバコ自体健康によくないし、ニオイなども気になるので。
▼男性/40代/今後は「やめたいけどやめられない」と回答
健康に良くないということは分かっていますが、あまりスッキリと起きれないことが多く、毎日ストレスが溜まっているから。


寝起きの一服は体にしみわたる感覚がクセになるようです。その分、タバコをやめるにあたっては、他のストレス解消法や目覚めのルーティンを見つける必要があるでしょう。

調査データ
調査対象:寝起きのタバコを習慣化している方10名
調査内容:寝起きのタバコについてのアンケート
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年2月



寝起きタバコが「うまい」と感じる理由

寝起きタバコが「うまい」と感じる理由

朝起きてすぐに吸うタバコを「うまい」と感じるのは、単なる気のせいではなく、生理的な反応によるものです。

ここでは、睡眠中に生じるニコチン不足や、目覚めた直後の味覚や嗅覚の変化など、寝起きタバコが特別に美味しく感じられる理由について詳しく解説します。

朝は味覚・嗅覚が敏感なため

朝起きてすぐに吸うタバコが特に「うまい」と感じられるのは、味覚や嗅覚が敏感になっているからです。

目覚めた直後は、体をリラックスさせる副交感神経が優位な状態にあるため、味覚と嗅覚が研ぎ澄まされていることが多く、タバコの香りや風味をより強く感じやすくなります。

タバコに含まれる複雑な香りや味わいが明瞭に伝わり、通常よりも満足感が高まるのです。

さらに、毎朝の喫煙が習慣化している場合、その行為自体が「朝の儀式」として定着し、味や香りを楽しむ以上に心理的な満足感を生み出すこともあります。

このように、味覚・嗅覚の鋭敏さと習慣的な要因が重なることで、寝起きタバコは格別に「うまい」と感じられるのです。

ニコチンによる覚醒効果があるため

ニコチンには、体を活発にさせる交感神経を活性化させる働きがあります。

これにより、幸せホルモンと呼ばれるアドレナリンやドーパミンが分泌され、寝起きのぼんやりした状態から一気に目が覚めるような感覚が生じます。体と脳が素早く目覚めるため、その一服が特に「うまい」と感じられるのです。

さらに、ニコチンはコーヒーなどに含まれるカフェインの作用にも似ています。

そのため、朝のタバコが「目覚めのスイッチ」として機能し、特別に美味しく感じられる要因の一つとなっているのです。

参考:「ニコチン依存症」(厚生労働省)

寝ている間の禁断症状から解放されるため

寝起きのタバコが特別に「うまい」と感じられるのは、睡眠中にニコチン濃度が低下したことによる禁断症状から解放されるためです。

夜間は喫煙が途絶えることで体内のニコチンレベルが徐々に下がり、禁断症状が現れます。そのため、朝一番のタバコで急速にニコチンを補給すると、禁断状態から解放される感覚が得られ、強い満足感につながるのです。

この瞬間的な安心感や快感が強く働き、タバコの味わいがより深く感じられる要因となっています。

参考:「ニコチン依存症」(厚生労働省)、「禁煙は愛」(日本医師会)

寝起きにタバコを吸うと危険?体への影響

寝起きにタバコを吸うと危険?体への影響

朝起きてすぐに吸うタバコは、うまいと感じられる一方で、体に大きな負担をかける危険な習慣です。

寝起きにニコチンを摂取すると急激に血管が収縮し、心臓や血管への負担が増加します。

また、睡眠中は体内のニコチン濃度が低下しているため、最初の一服がより強く作用し、依存を加速させる要因にもなるのです。

ここでは、寝起きのタバコが体に与える影響や健康リスクについて詳しく解説します。

健康リスクが高まる

朝は、体がリラックス状態から覚醒へと移行するタイミングです。このときにタバコを吸うと、体を活発にさせる交感神経が強く刺激され、血管が収縮し、血圧や脈拍が急上昇します

さらに、睡眠中に低下した体内のニコチン濃度が急激に補充されることで、心血管系や呼吸器系にも大きな負担がかかり、健康リスクを高める要因となります。

このような急激な変化は、心臓や血管に強い負荷を与え、以下のような健康被害を引き起こす可能性があります。

・動脈硬化の促進
起床直後は交感神経が活発になり、血圧や心拍数が上がりやすい状態です。ここにニコチンが加わることで血管が強く収縮し、血圧がさらに上昇。これが動脈硬化を進行させる要因となります。

・心筋梗塞や脳卒中のリスク増大
タバコの影響で血管が収縮し、血流が悪化することで血液がドロドロになり、血栓ができやすくなります。その結果、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な循環器系疾患のリスクが高まります。

・がんリスクの上昇
朝起きてすぐにタバコを吸う人は、もともとニコチン依存度が高い傾向にあります。そのため、ニコチンの摂取量も自然と多くなり、体内で分解されたニコチンの代謝産物であるコチニンの濃度が上昇しやすくなります。これにより、肺がんや口腔・喉頭がんのリスクがさらに高まる可能性があります。

参考:「Time to first cigarette and lung cancer risk in Japan.」(lung cancerVolume 24, Issue 11p2870-2875November 2013)

ニコチン依存症が進行する

寝起きにタバコを吸うと、睡眠中に低下した体内のニコチン濃度が、朝一番のタバコによって急速に補充され、禁断症状が一時的に解消されます。

この寝起きのタバコが「必要不可欠な一服」として脳に強く刷り込まれ、ニコチン依存症の進行を促してしまうのです

さらに、ニコチンの覚醒効果と睡眠後のリフレッシュ感が合わさることで、タバコを吸うことでより一層目覚めが良くなったように錯覚しやすくなります。

これが習慣化すると、朝の一服なしではスッキリ起きられなくなり、依存がより強まる要因となるのです。

参考:「Time to first cigarette and lung cancer risk in Japan.」(lung cancerVolume 24, Issue 11p2870-2875November 2013)

胃腸トラブルが起こる

寝起きのタバコは、胃腸の粘膜を強く刺激し、胃酸の分泌を過剰に促すため、胃痛や消化不良、さらには胃炎や胃潰瘍を引き起こしやすくなります

寝起きの胃は食事による保護を受けていないため、タバコの有害物質が直接胃粘膜に影響を及ぼし、炎症や痛みが生じやすくなるのです。

さらにニコチンは、胃酸の分泌を促進する作用があるため、空腹の状態でタバコを吸うと、胃内の酸性度が急激に高まり、胃粘膜に強いダメージを与える可能性もあります。

この状態が続くと、慢性的な胃炎や胃潰瘍のリスクが高まり、消化機能全体にも悪影響を及ぼす可能性があります。寝起きの一服による胃腸へのダメージを考慮し、注意が必要です。

参考:「たばこ対策/喫煙の健康影響2」(宮城県)、「たばこと健康について」(豊川市)

口内環境が悪くなる

寝起きは、唾液の分泌が十分でないため口内の洗浄作用が低下し、細菌やプラークが蓄積しやすい状態です。

この状態でタバコを吸うと口腔内の細菌バランスや免疫機能に悪影響を及ぼし、全体的な口内の健康を損なう原因になるのです

口内環境が悪化し、口臭、歯周病、歯の黄ばみなどのリスクが高まります。

また、タバコの煙に含まれるタールなどの有害物質は、歯の黄ばみや口臭を一層悪化させる原因になります。口内の健康だけでなく、見た目の印象にも影響を与えるため、注意が必要です。

参考:「たばこによる口への影響」(練馬区)、「歯周病と煙草の関係」(日本臨床歯周病学会)

寝起きタバコをやめたい人への対策法

寝起きのタバコが習慣になっていると、やめたいと思ってもなかなかやめられないものです。

無理なく習慣を見直すには、タバコに代わる新しいルーティンの見直しが効果的です。ここでは、寝起きタバコをやめたい人に向けた具体的な対策を紹介します。

起床後は“少し待つ”時間を作る

起床後すぐにタバコを吸うのではなく、少し時間を置く習慣を身につけましょう。

起床直後は、体内のニコチンが不足しているため、禁断症状や覚醒反応がピークに達し、強い喫煙欲求が生じやすくなります。

しかし、すぐにタバコを手に取らず、少し待つ時間を設けるだけでも、ニコチンの急激な補充を抑え、依存の強化を防ぎやすくなります

最初は数分でも構いません。少しずつ時間を延ばしていくことで、自然と喫煙の間隔が空き、依存度を低減しやすくなるでしょう。

起床後の習慣を変える

​​寝起きタバコの衝動を抑え、禁煙や依存症の進行を防ぐには、起床後の行動を健康的なものに置き換えるのが効果的です。

朝の一服に頼らず、新しいルーティンを定着させるために、あらかじめ具体的な行動ルールや代替テクニックを決めておきましょう。

その際に役立つのが、タバコを吸いたくなった時に代わりとなる習慣で対処する「if-thenルール」と、タバコを吸いたい時に同時にできないことを行い、吸いたい気持ちを遠ざける「拮抗テクニック」です。

・if-thenルール
深呼吸やストレッチをする・散歩をする など

・拮抗テクニック
禁煙補助ガムなど禁煙補助アイテムの活用・水を飲む・歯磨きをする など


こうした習慣を意識すると、目覚めた直後の行動が自動化され、タバコに頼らずスムーズに一日を始められるようになります。



寝起きタバコの習慣をDR.VAPEに換えて健康リスクを回避しよう

DR.VAPE

寝起きのタバコには特別な魅力を感じられるものですが、血管収縮や血圧上昇による全身の健康リスクなどの大きなデメリットも見過ごせません。

とはいえ「吸う楽しみは残したい」という方もいるでしょう。

そこでおすすめのアイテムがDR.VAPEです。

ニコチンゼロ・タールゼロのDR.VAPEなら、満足感のある吸いごたえを楽しみながら、体への負担を大幅に軽減できます。

紙タバコとは違い火を使わず燃焼させないため、ニオイ移りもほとんどなく、朝のひとときをより爽やかに過ごせるのも魅力的です。

DR.VAPE Model 3では、リフレッシュをサポートする天然由来成分β-カリオフィレン配合のフレーバーが登場しました。寝起きの身体をやさしく目覚めへと導きます。

DR.VAPE

大事な一日こそ、健やかな習慣から始めましょう。

寝起きタバコの代わりとなるより健康的な選択としてDR.VAPEを取り入れて、爽やかな朝を迎えませんか?