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タバコにメリットはある?喫煙のデメリットや禁煙のメリットについても解説

「タバコ」のメリットとは?

タバコは「百害あって一利なし」とよく言われます。

一方で、タバコにもメリットがあるという声も聞かれます

そこでよく聞かれるタバコのメリットとデメリットを以下の表にまとめました。

▼タバコのメリット・デメリット
メリット デメリット
1.肥満リスクを下げる
2.喫煙者同士のコミュニケーションの活性化
3.たばこ税による経済効果
4.ストレス解消になる・気分が落ち着く
1.がんにかかるリスクが上がる
2.がん以外の病気にかかりやすくなる
3.運動能力に悪影響を及ぼす
4.妊娠・出産に悪影響を及ぼす
5.受動喫煙により周囲の人の健康にも悪影響を及ぼす
6.労働時間のロスにつながる
7.金銭的な負担が大きい

果たして本当にタバコにこのようなメリットがあるのでしょうか?

この記事ではタバコのメリットやデメリット、さらに禁煙のメリットについて詳しく解説しています。

喫煙を続けようか迷っている方はぜひ最後までご覧ください。

タバコのメリット

タバコの「メリット」

タバコを吸うことによるメリットとしてよく取り上げられるものは以下の4点です。

タバコのメリット
1.肥満リスクを下げる
2.喫煙者同士のコミュニケーションの活性化
3.たばこ税による経済効果
4.ストレス解消になる・気分が落ち着く

1. 肥満リスクを下げる

「タバコを吸うと痩せる」「タバコをやめると太りやすくなる」と聞いたことはありませんか?

実際、ダイエット目的でタバコを吸う人も少なくありません。

禁煙と肥満の関係に関する医学・疫学研究には「ニコチンには代謝を促進し、食欲を抑制する作用がある」と指摘するものも存在しています。

詳細は割愛しますが、体重制御機構に関わる脳内のMC(メラノコルチン)系がニコチンを吸入することで食欲抑制作用を強く発揮し、食事の量を減少させているのです。

ただし、タバコの本数を減らすことがどれくらい肥満に関与するかは見解が分かれており、その影響は明らかになっていません

喫煙量の減少が体重増加につながることを示唆する報告がある一方で、喫煙量の減少は体重に影響しないという報告もあるためです。

参考:
Courtemanche C, Tchernis R, Ukert B.The effect of smoking on obesity:Evidence from a randomized trial, Journal of Health Economics.2018; 5:31-44.
Seeley RJ, Sandoval DA. Neuroscience: weight loss through smoking. Nature. 2011; 475:176–177.

2. 喫煙者同士のコミュニケーションの活性化

喫煙者同士のコミュニケーション

タバコを吸うメリットに、喫煙者同士のコミュニケーションが深まるという意見もあります。

いわゆる「タバコミュニケーション」と呼ばれるものです。

タバコを吸う際は喫煙所に足を運びますが、このクローズドな空間は他にはなかなかないものです。

一般的な室内空間と違い、限られた狭い空間で人との距離も近くなり、会話もしやすくなります

さらにタバコを吸ってリラックスしていることも手伝って、仕事の話はもちろんプライベートな話がはずむこともあるでしょう。

喫煙所にはさまざまな部署や立場の人が集まるため、社内でのつながりが生まれやすい面もあります。

しかし、2020年4月1日に改正健康増進法が全面施行され、原則屋内禁煙となったことで、喫煙所は減少の一途を辿っています。

このような世の中の流れと社員の健康のため全面禁煙を選択し、喫煙所を廃止する企業も増えているようです。

参考:「なくそう!望まない受動喫煙」(厚生労働省)

3.たばこ税による経済効果

タバコを吸う人がいることで、たばこ税による経済効果があるという意見もあります。

たばこには、消費税のほかに国・地方からたばこ税が課されているためです。

たばこ税の内容
<国税>
  • たばこ税
  • たばこ特別税
<地方税>
  • 道府県たばこ税
  • 市町村たばこ税

1箱580円のタバコを例にとると、304.88円分(52.6%)がたばこ税に相当します。

たばこ税等の税収の合計は年間2兆円程度になり、国や地方の重要な財源となっているのです。

このようにタバコにより多大な税収があるのも事実ですが、タバコによる経済損失も指摘されています。

喫煙はもちろん受動喫煙とも因果関係があると判定されたがん・脳卒中・心筋梗塞などの医療費は少なくありません。

2005年度の推計では、タバコによる労働力の損失や火災の消防費用、ごみ処理費用まで踏まえた経済損失は4兆3,264億円ともいわれています。

参考:「たばこ税等に関する資料」(財務省)、「禁煙政策のありかたに関する研究〜喫煙によるコスト推計〜」(医療経済研究機構)

4.ストレス解消になる・気分が落ち着く

ストレス解消になる・気分が落ち着く

タバコを吸うことで「ストレス解消になる」「気分が落ち着く」と感じる喫煙者も多くいます。

しかし、これはニコチンの離脱症状によるマイナスの状態を、ニコチンを補充してゼロの状態に戻しているだけで、本当にリラックスできているわけではありません。

ニコチンは脳の神経系に作用してドーパミン(快楽に関連した神経伝達物質)を放出させます。

しかし、タバコを日常的に吸ってニコチンによる刺激が繰り返し与えられると、自分でドーパミンを放出する力が弱まりストレスを感じるようになります。

このようにストレスのある状態でタバコを吸うと、ニコチンが補充されてドーパミンが分泌され、さもストレスが軽減されたかのように感じるのです。

参考:「ニコチン依存症」(厚生労働省)

タバコのデメリット

タバコのデメリット

ここまでタバコのメリットについて解説しましたが、タバコを吸うことには以下のようなデメリットもあります。

タバコのデメリット
1.がんにかかるリスクが上がる
2.がん以外の病気にかかりやすくなる
3.運動能力に悪影響を及ぼす
4.妊娠・出産に悪影響を及ぼす
5.受動喫煙により周囲の人の健康にも悪影響を及ぼす 6.労働時間のロスにつながる
7.金銭的な負担が大きい

1.がんにかかるリスクが上がる

タバコを吸うことでがんを引き起こすリスクが上昇します。

タバコの煙には約70種類もの発がん性物質が含まれており、タバコを吸うことで肺に届き、肺のガス交換で血液中に流れ全身の臓器に運ばれてしまいます。

発がん性物質がDNAの複製を阻害し、がん抑制遺伝子にダメージを与えることでがん細胞の増殖に歯止めがかからなくなり、がんを発症するリスクが上昇するのです。

喫煙者が将来何らかのがんにかかるリスクは非喫煙者と比べて、男性は1.6倍、女性は1.5倍と高くなっています。

また、喫煙との因果関係が明らかになっているがんもあります。

非喫煙者に対するリスクの大きさを以下の表にまとめました。

▼男性喫煙者のがんリスク
  • がん全体:1.6倍
  • 肺がん:4.5倍
  • 食道がん:3.7倍
  • 膵がん:1.8倍
  • 胃がん:1.7倍
  • 大腸がん:1.4倍
▼女性喫煙者のがんリスク
  • がん全体:1.5倍
  • 肺がん:4.2倍
  • 乳がん(閉経前):3.9倍
  • 乳がん:1.9倍

参考:「たばことがん」、「多目的コホート研究の成果(2016年12月)」(国立がん研究センター)

2.がん以外の病気にかかりやすくなる

がん以外の病気にかかりやすくなる

タバコを吸うことにより、循環器疾患や呼吸器疾患といったさまざまな病気にかかりやすくなることが明らかになっています。

喫煙者の死亡率は非喫煙者と比べて、男性は1.6倍、女性は1.9倍高くなっています

「喫煙は予防できる最大の死亡原因」と呼ばれており、その影響の大きさが伺えるでしょう。

喫煙との因果関係が明らかになっている病気とその原因を以下の表にまとめました。

病気 原因
呼吸器系
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  • 呼吸機能低下
  • 結核による死亡
タバコの煙に含まれる有害物質を長年浴びることにより炎症が生じるため
循環器系
  • 虚血性心疾患
  • 脳卒中
  • 腹部大動脈瘤
  • 末梢動脈硬化症
タバコの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素、活性酸素などにより、血栓の形成や動脈硬化が進むため
糖尿病 2型糖尿病 交感神経が刺激され血糖値が上昇し、糖の代謝を調節するインスリンの働きも阻害されるため
歯科 歯周病 タバコの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素により歯茎の血行が悪くなり、歯周病の原因菌が繁殖しやすくなるため

参考:「喫煙者本人の健康影響」(厚生労働省)、「歯周病と煙草の関係」(日本臨床歯周病学会)

3.運動能力に悪影響を及ぼす

タバコを吸うと運動能力にも悪影響を及ぼします。

具体的には以下の能力に影響するといわれています。

有酸素運動能力(持久力) タバコの煙に含まれる有害物質により肺が炎症を起こし、呼吸機能の低下を招く
筋力・瞬発力 ニコチン依存が進むにつれニコチンがないと神経が興奮しにくい状態となり筋力や瞬発力が低下する
回復力 ニコチンや一酸化炭素により血管が収縮し、酸素不足の状態になることで、傷が治るために必要なコラーゲンの産生量が減る

「タバコは筋トレによくない」といわれているのは、そもそもの筋力が低下し超回復も遅れてしまう可能性があるからです。

喫煙により息切れを起こしやすくなる

動きたくなくなり徐々に運動量が減る

体力や筋力が衰えさらに動かなくなる

といった負のスパイラルに陥りやすくなってしまう点にも注意が必要です。

参考:「スポーツとタバコの関係」(東村山市)、「セルフマネジメント④運動療法」(環境再生保全機構)

4.妊娠・出産に悪影響を及ぼす

妊娠・出産に悪影響を及ぼす

タバコを吸うと、妊娠や出産にもさまざまな悪影響を及ぼします。

妊娠への悪影響

まず、妊娠を希望しても、喫煙により不妊のリスクが上昇します。

女性側の喫煙は卵巣のホルモン分泌の低下や卵子の老化を招き、男性側の喫煙も精子の状態を悪くするためです。

受精できても以下の理由から妊娠成立の確率が下がってしまいます。

  • 子宮外妊娠のリスク上昇…卵管の運動が妨げられるため
  • 着床率の低下…子宮内膜の血流が低下するため

妊娠中〜出産への悪影響

さらに、妊娠中の喫煙には下記の悪影響があります。

  • 流産・早産のリスク上昇
  • 前期破水・常位胎盤早期剥離・前置胎盤のリスク上昇
  • 胎児の発育不全・奇形・低体重のリスク上昇


タバコの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素などにより、胎盤・胎児に十分な酸素や栄養が届かなくなるためです。

女性側がタバコを吸わなかったとしても、同居する家族が喫煙していれば受動喫煙により胎児発育遅延や低出生体重などのリスクが生じるので注意しましょう

出産後の悪影響

無事出産できても、赤ちゃんと同居する家族が喫煙していると下記のリスクが上がります。

  • 赤ちゃんの呼吸器系の病気(喘息・肺炎など)の発症
  • 乳幼児突然死症候群(SIDS)


参考:
女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産などへの影響」(厚生労働省)
小西郁生,近藤英治.ママ、たばこを吸わないで!産婦人科の立場から.禁煙科学科学,2013,7巻5号, p1-8

5.受動喫煙により周囲の人の健康にも悪影響を及ぼす

タバコを吸うと、自分だけでなく周囲の人の健康にも悪影響を与えることがわかっています。

なぜならタバコから出る煙や喫煙者が吐き出す煙には、喫煙者本人が吸う煙よりも高濃度の有害物質が含まれているためです。

このように本人が吸わなくても周囲の人のタバコの煙を吸わされることを「受動喫煙」と呼びます

受動喫煙との関連性が明確になっている病気は以下の通りです。

  • 肺がん
  • 虚血性心疾患
  • 脳卒中
  • 乳幼児突然死症候群(SIDS)


受動喫煙ではこのような病気にかかるリスクが高くなり、年間1万5000人が亡くなっているといわれています。

なお、最近は喫煙者と同じ空間にいなくても受動喫煙してしまう「三次喫煙」も問題視されています。

三次喫煙とは、喫煙が繰り返された場所の壁紙・布・家具などに染み込んだ有害物質を吸ってしまうことです。

三次喫煙は一見分かりにくいため、特に乳幼児のいる家庭は注意が必要です。

参考:「受動喫煙ー他人の喫煙の影響」「三次喫煙(サードハンド・スモーク)」(厚生労働省)

6.労働時間のロスにつながる

労働時間のロスにつながる

タバコを吸うことは労働時間のロスにもつながっています。

例えば、1時間に1本のペースで吸う人が1回7分離席すると仮定します。

平均報酬月額28万円・残業代1時間2,080円とした場合、勤務中にタバコ休憩をとることによる労働時間のロスは年間約25万円相当になるのです。

1回あたりの時間は大して長くなくても、積み重なるといかに大きいかが分かるのではないでしょうか。

また、喫煙に関連した病気や喫煙が原因の火災などによる労働力の損失は推計約2兆3664万円との研究報告もされています。

このように、喫煙は社会に経済的なデメリットを与えているだけでなく、喫煙者自身の機会損失(時間や心身の不調によるものも含む)にもつながっていると考えられます。

参考:「ご存知ですか?喫煙コスト」(全国健康保険協会千葉支部)、「禁煙政策のありかたに関する研究〜喫煙によるコスト推計〜」(医療経済研究機構)

7.金銭的な負担が大きい

タバコを吸うデメリットで特に気になるのが金銭的な負担でしょう。

たばこ税の引き上げにより、タバコの価格も年々上昇しています。

1箱580円のタバコを1日1箱吸った場合の負担額を簡単に計算してみました。

  • 1日:580円
  • 1ヶ月:1万7,400円
  • 1年:21万1,700円
  • 10年:211万7,000円


10年吸い続けると実に200万円以上の金銭的負担となることがわかります。

今後もたばこ税の引き上げが予定されているため、負担はさらに大きくなると予想されます。

禁煙のメリット

禁煙のメリット

もし禁煙した場合、すでに病気にかかっているかどうかに関係なく、健康改善効果があります。

▼禁煙による健康改善効果
当日 直後 周囲の人を受動喫煙させる心配がなくなる
20分後
  • 血圧・脈拍が正常値まで下がる
  • 手足の温度が上がる
8時間後
  • 血中の一酸化炭素濃度が下がる
  • 血中の酸素濃度が上がる
24時間後 心臓発作の可能性が下がる
翌日〜1年後 数日後
  • 味覚・嗅覚が改善する
  • 歩くのが楽になる
2週間〜3ヶ月後 心臓や血管といった循環機能が改善する
1ヶ月〜9ヶ月後
  • せきや喘鳴(ぜんめい)が改善する
  • スタミナが戻る
  • 気道の自浄作用が改善し、感染しづらくなる
1年後 軽度・中等度の慢性閉塞性肺疾患のある人の肺機能の改善がみられる
2〜4年後
  • 虚血性心疾患のリスクが、喫煙を続けた場合と比較して35%減少する
  • 脳梗塞のリスクが明らかに低下する
5〜9年後 肺がんのリスクが喫煙を続けた場合と比較して明らかに低下する
10〜15年後 病気になるリスクが非喫煙者のレベルに近づく

参考:「禁煙の効果」(厚生労働省)、「たばこの健康被害」(日本医師会)

病気のリスクの有無は寿命にも影響するため、35〜40歳で禁煙すれば喫煙前の余命を取り戻せるとまでいわれています。

もちろん50歳でも60歳でも禁煙すれば寿命は延ばせるため、健康が気になった時がタバコのやめ時かもしれません。

そのほか、禁煙には下記のメリットも期待できます。

  • タバコ代が不要になり他のことに使えるようになる
  • 喫煙所探しの手間や肩身の狭い思いから解放される
  • タバコを吸っていた時間を自由に使えるようになる

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