加熱式タバコと電子タバコの違いを解説!体に与える害を比較
健康面を考慮し、紙タバコから新型タバコに切り替えを検討している方は多いのではないでしょうか。
実は新型タバコには、加熱式タバコと電子タバコの2種類あるのをご存知ですか?
加熱式タバコと電子タバコの大きな違いは、タバコ葉を使用しているかいないかです。この違いによって、体に与える害が違ってきます。
そこで今回は、加熱式タバコと電子タバコの違いを比較。体への害やコスト面などを詳しく解説します。加熱式タバコと電子タバコの違いがよくわからない方は、ぜひ参考にしてください。
加熱式タバコと電子タバコの違いは?
加熱式タバコと電子タバコの最大の違いは、タバコ葉を使用しているか否かにあります。
加熱式タバコは、タバコ葉を使用しているため「タバコ用具」に分類されます。一方、電子タバコはタバコ葉を使用していないため「雑貨」に分類されます。
この2つは似ているようで、全くの別物です。
それぞれの仕組みや体への影響、受動喫煙の有無について、以下で詳しく解説します。
加熱式タバコと電子タバコの仕組みの違い
加熱式タバコは、タバコ葉を詰めたヒートスティックを高温で加熱し、エアロゾル(蒸気)を吸入します。
タバコ葉を使用するため、ニコチンが含有されていますが、燃焼ではなく加熱をするため、紙タバコのような煙は出ません。
一方電子タバコは、プロピレングリコール、植物性グリセリン、香料などが入ったリキッドフレーバーを加熱して発生したエアロゾル(蒸気)を吸入します。
電子タバコのリキッドには、さまざまなフレーバーが豊富にあるため、自分好みにカスタマイズできることが魅力です。
加熱式タバコと電子タバコの体への害の違い
加熱式タバコと電子タバコは、体に与える影響も異なります。
加熱式タバコは紙タバコのような煙は出ないものの、タバコ葉を使用しているためニコチンやタールを含みます。
ニコチンやタールの害は以下の通りです。
- ニコチン:強い依存性あり。血管への影響により血圧上昇や動脈硬化の進行などが起こりうる。
- タール:発がん性物質をはじめ多数の有害物質を含む。ヤニによる歯や歯茎への色素沈着など審美的な害もある。
一方で、電子タバコは、タバコ葉を使用していないためニコチンやタールを含みません。そのため、電子タバコは、ニコチンやタールによる健康被害も心配がありません。
このように、タバコ葉を使用しているか否かで、体への害は大きく異なります。
加熱式タバコと電子タバコの受動喫煙の違い
加熱式タバコと電子タバコは、受動喫煙の面でも違いがあります。
加熱式タバコは、タバコ葉を使用しているため呼出煙(吐き出される煙)にニコチンやタールが含まれます。また、同時に副流煙(燃焼中のタバコから直接放出される煙)の発生は避けられません。
紙タバコと比較すると、有害物質の発生は少ないものの、喫煙者の呼気にニコチンやタールなどのタバコ成分が含まれるため、受動喫煙には注意が必要です。
一方で、電子タバコはタバコ葉を使用せずニコチンやタールが含まれないため、呼出煙、副流煙ともに受動喫煙の心配はありません。
しかし、リキッドを加熱した際の水蒸気による煙は発生します。副流煙ではないものの、利用する際は周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
副流煙と主流煙についてより詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
電子タバコの副流煙は有害なのか?健康への影響や危険性について解説
参考:「受動喫煙対策」「副流煙」(厚生労働省)
加熱式タバコと電子タバコのコストの違い
タバコ葉を使用しているかいないかで、コストに大きな違いが生じます。
加熱式タバコは、タバコ葉を使用しているためたばこ税が発生します。
そして近年では、たばこ税は増加の一途をたどっています。政府は令和6年以降に、たばこ1本あたり3円程度の税の引き上げを段階的に実施すると閣議決定しました。
一方電子タバコは、タバコ葉を使用していないため、タバコ税の影響を受けません。
このように、加熱式タバコの方が電子タバコよりコストが高く、さらにたばこ税の影響により、その差は開いていくと予想されるでしょう。
参考:「令和5年度税制改正の大綱の概要(令和4年12月23日閣議決定)」(総務省)
加熱式タバコと電子タバコの違いに関するよくある質問
加熱式タバコと電子タバコの違いに関するよくある質問に答えていきます。
新型タバコのデメリットや健康への影響などが気になる方も多いでしょう。それぞれ詳しく解説します。
電子タバコと加熱式タバコのどちらがいい?
電子タバコと加熱式タバコの主な違いは、タバコ葉を使用しているかいないかです。
加熱式タバコは、ニコチンやタールによる健康被害のリスクは避けられません。さらに受動喫煙による周りへの影響も懸念されます。
しかし、電子タバコは、タバコ葉を使用していないため、それらによる健康への害は心配ありません。
自身の健康面や周りへの影響を考えるのであれば、電子タバコがおすすめです。
加熱式タバコの欠点は何?
加熱式タバコの欠点は、ニコチンとタールによる健康リスクが避けられないこと。そして、たばこ税の影響を受けるため、今後も価格が上がる可能性があることなどが挙げられます。
ニコチンには、強い依存性があるほか、強い血管収縮作用があり血圧を上昇させる作用があるため、吐き気・嘔吐・痙攣・頭痛・めまいなどの副作用が懸念されます。
また、ニコチンそのものに発がん性は認められていませんが、体の中で分解、代謝されることで産出されるニトロソアミン類は発がん性があるともいわれています。
さらにタールには、多くの発がん性物質が含まれており、さまざまながん疾患のリスクを高めます。
このように、加熱式タバコは税金の影響によるコストの高さと、ニコチンとタールによる体への害が欠点といえます。
出典:「e-ヘルスネット ニコチン」「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」(厚生労働省)
加熱式タバコは不健康?
加熱式タバコは、ニコチンやタールが含まれるため、健康被害の心配があります。
加熱式タバコは紙タバコと違い、煙や臭いが少ないことから健康リスクの懸念がないと思われがちです。しかし、タバコ葉を使用しているため、ニコチンとタールが与える体への影響は避けられません。
したがって、加熱式タバコは健康的であるとは言えない選択です。
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健康リスクや受動喫煙による周囲への影響が心配であれば、電子タバコへの移行をおすすめします。
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