ニコチンの害とは?健康リスクと禁煙方法を解説
タバコの葉に含まれるニコチンは、毒物に指定されている化学物質です。
タバコを吸うと、ニコチンの強い依存性によってタバコをやめられなくなるだけでなく、心臓・血管の病気や、がんにかかりやすくなります。
ニコチンは、タバコを吸っている人だけでなく、周りの人に悪影響を及ぼす点にも注意が必要です。
この記事では、ニコチンの害について、わかりやすく解説しています。
ニコチン依存から脱したい人に向けて、減煙・禁煙のポイントについても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ニコチンとはどんな物質?
ニコチンとは、タバコの葉に含まれる成分で、タバコの三大有害物質のひとつです。
「アルカロイド」という猛毒の成分を持つことから、化学物質としては毒物に指定されています。
ニコチンはタバコの煙から体内に取り込まれ、健康にさまざまな悪影響を及ぼします。
たとえば、タバコをやめたくてもやめられないのは、ニコチンの持つ強い依存性の影響です。
次の章では、ニコチンにどんな害があるのかについて、具体的に解説していきましょう。
参考:「ニコチン」(厚生労働省)
ニコチンが体に与える影響
ニコチンは、体に次のような影響を与えます。
ニコチン依存症になる
ニコチンは強い依存性を持ち、血中のニコチン濃度が下がるとイライラし、タバコを吸わずにいられなくなる「ニコチン依存症」の原因となります。
依存が起こってしまうのは、ニコチンが脳の受容体に結合すると、快感をもたらす神経伝達物質「ドーパミン」が大量に分泌されるためです。
タバコを吸ってスッキリ感やリラックス感が得られれば、またタバコを吸いたくなります。
やがて、タバコを吸わないでいるとイライラや集中力の低下といった離脱症状も現れるようになり、タバコをやめられなくなっていくのです。
ニコチンの依存性は、ヘロインやコカインといった麻薬と同じくらい強いといわれています。
自分の意思だけで禁煙することが難しいのは、ニコチン依存症という病気にかかっているからといえるでしょう。
循環器疾患にかかりやすくなる
喫煙によってニコチンが体内に取り込まれると、交感神経が刺激されて全身の毛細血管が収縮し、血流が悪くなります。
血管が収縮することで心拍数や血圧が上がり、心臓や血管に大きな負担を与えてしまうのです。
喫煙によって心臓や血管に負担をかけ続けると、最終的に虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)や脳卒中(脳梗塞・脳出血)といった循環器の病気にかかりやすくなります。
参考:「喫煙と循環器疾患」(厚生労働省)
がん発症のリスクを上げる
ニコチン自体に発がん性はありませんが、体内で代謝される時に発がん性物質(ニトロソアミン類)が作られます。
ニトロソアミン類などタバコの煙に含まれる有害物質は血液によって全身の臓器に運ばれ、正常な遺伝子を傷つけて異常な細胞を増やし、がん発症のリスクを上げると考えられています。
特に以下のがんは喫煙している人がかかりやすいことがわかっています。
- 鼻腔・副鼻腔がん
- 口腔・咽頭がん
- 喉頭がん
- 食道がん
- 肺がん
- 肝臓がん
- 胃がん
- 膵臓がん
- 子宮頸がん
- 膀胱がん
参考:「喫煙とがん」(厚生労働省)
ニコチンが周りの人に与える影響
喫煙によるニコチンの影響は、喫煙者本人だけでなく、周囲の人々にも及びます。
特に、妊娠中の場合は、お腹の赤ちゃんにも悪影響を与えます。
以下に挙げるニコチンのリスクについて、正しく理解しておくことが必要です。
受動喫煙によって病気にかかりやすくなる
ニコチンは喫煙者本人だけでなく、周囲の人々にも深刻な健康被害をもたらします。
周囲の人がさらされる「副流煙」には、喫煙者本人が吸う「主流煙」よりも高濃度のニコチンが含まれているためです。
タバコ1本に含まれるニコチンの重量について、主流煙を1とすると、副流煙は2.8~19.6倍とされています※。
これにより、タバコを吸っていない人でも受動喫煙によって心臓の病気や肺がんなどのリスクが上がることがわかっています。
肺がん | 1.28倍 |
---|---|
虚血性心疾患 | 1.3倍 |
脳卒中 | 1.24倍 |
このリスクに対処するため、2020年4月から全面施行された健康増進法の一部改正(受動喫煙防止法)および各都道府県条例によって、日本国内では受動喫煙を防止する取り組みが進められました。
この法律は、飲食店や公共施設などでの喫煙規制を強化し、非喫煙者を有害な煙から守るための措置を講じています。
※市販タバコ7種類での最小値~最大値。
出典:「たばこの煙と受動喫煙」「受動喫煙ー他人の喫煙の影響」「受動喫煙対策」(厚生労働省)
胎児・子どもの発育に悪影響を与える
妊娠中の人が喫煙したり受動喫煙にさらされると、流産・早産や低出生体重児のリスクが上がるといわれています。
副流煙に含まれるニコチンは、血管を収縮させるため、子宮や胎盤への血流が減少します。
こうしてお腹の赤ちゃんが必要とする酸素や栄養素が十分に供給されなくなり、発育に悪影響を与える危険性が高まるのです。
出産後には、乳幼児突然死症候群(SIDS)の要因となることも明らかになっています。
胎児や子どもの健康を守るため、妊娠中から家族全員が禁煙を徹底することが重要です。
参考:「なくそう!望まない受動喫煙。」(厚生労働省)
加熱式タバコならニコチンが少ない?
「加熱式タバコであればニコチンが少ないのではないか」と考える人もいますが、そうとは限りません。
加熱式タバコは専用のスティックやカートリッジ内のタバコ葉を加熱し、発生した蒸気を吸引するデバイスです。
200~350℃の高温でタバコ葉を加熱するタイプの加熱式タバコの主流煙には、紙タバコに近い量のニコチンが含まれています。
一方、30~40℃程度で加熱するタイプの加熱式タバコでは、高温タイプよりもニコチン量が低くなりますが、ニコチンが含まれている以上、健康への悪影響は避けられないでしょう。
なお、日本で販売されている電子タバコにはタバコ葉を使用していないため、ニコチンも含まれていません。
電子タバコは、リキッドフレーバーを加熱し、その際に発生するエアロゾル(蒸気)を吸入するデバイスです。
中でも電子タバコのDR.VAPEは、9種類の豊富なフレーバーやしっかりとした吸いごたえが特徴で、タバコの代わりとしておすすめです。
タバコをやめたいけれど、いきなり禁煙するのが難しいと感じる方には、まずはニコチンフリーの電子タバコを試してみることをおすすめします。
※参考:稲葉洋平,牛山明.加熱式たばこ製品の有害性について.保健医療科学,2020,69(2),p144-152
禁煙を成功させるポイント
ニコチンが体に与える影響を理解したことで、禁煙を目指そうと考えている方も多いでしょう。
以下のような症状に心当たりがある場合はニコチン依存症の可能性があるので、自分で解決するのが難しければ専門家の助けを借りてみるのもひとつの方法です。
- 仕事中や会話の最中でもタバコを吸えるタイミングを考えてしまう
- タバコを吸わないと些細なことでもすぐにイライラしたり、焦燥感を感じる
- 集中が切れやすく、手や足が震えることがある
- 頭痛やめまいが頻繁に起こり、体調がすぐれないと感じることがある
ここでは、今日から始められる禁煙を成功させるための具体的なポイントについて解説します。
明確な目標を設定する
禁煙を成功させるためには、明確な目標設定を行うことが大切です。
まず「いつから禁煙をするのか」そして「禁煙する理由」を明確にしてください。
さらに、短期と長期の目標を段階的に設定するとより効果的です。
最初は「1週間禁煙を続ける」といった小さな目標から始め、次に「1ヶ月禁煙する」、さらには「1年間禁煙を継続する」といった具合に、徐々にハードルを上げていきます。
小さな成功を積み重ねることで達成感が得られ、禁煙を続けるモチベーションも高まります。
もし失敗してしまっても、次回はより長い期間を目指して再挑戦しやすくなるでしょう。
禁煙外来を利用する
禁煙外来は、禁煙したい人向けに作られた医療機関の専門外来です。
ニコチンガムやニコチンパッチなどを使った薬物治療のほか、カウンセリングや生活指導といった精神面のサポートも受けられます。
薬による治療に加え、医学的見地からのアドバイスももらえるので、無理なく確実に禁煙できます。
以下の基準を満たした人は、12週間に5回の禁煙治療プログラムに健康保険を使えるのもメリットです。
1. ニコチン依存症に関するスクリーニングテストでニコチン依存症と診断された人(10点江中5点以上)
2. 35歳以上の場合、ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の人
3. ただちに禁煙することを希望し、「禁煙治療のための標準手順書」の禁煙治療について説明を受け、治療を受けることを文書により同意した人
参考:「禁煙治療ってどんなもの?」(厚生労働省)
禁煙補助薬を活用する
ニコチンガムやニコチンパッチといった禁煙補助薬は、禁煙を成功させるための強力なサポートとなります。
これらの禁煙補助薬は、ニコチン依存による禁断症状を緩和する効果があり、イライラや集中力の低下、頭痛などの不快な症状を軽減できます。
また、禁煙プログラムに沿って継続使用することで、タバコを吸わずに体内に摂取するニコチンの量を徐々に減らすことが可能です。
これにより、ニコチン依存からの脱却を自力で禁煙するよりもスムーズに進めることができます。
参考:「禁煙のおくすりってどんなもの?」(厚生労働省)
節煙・減煙に役立つおすすめの方法
禁煙中のタバコを吸いたい衝動を抑えたいときは、喫煙の代わりになる行動やアイテムを見つけることが有効です。
適切な代替手段が見つかれば、タバコを吸いたい欲求を軽減して禁煙を続けやすくなります。
タバコの代わりとなる代替案の一例を紹介します。
- 健康的なスナックを食べる
- 健康的なスナックを食べる
- 禁煙コミュニティに参加する
- 禁煙アプリを活用する
- 電子タバコを活用する
ニコチンの欲求を紛らわせるために、野菜スティックやフルーツ、ナッツなどの低カロリーで健康的なスナックを常備しておくとよいでしょう。
口寂しさを感じるときに手軽に口にでき、禁煙をサポートしてくれます。
また、シュガーレスのガムやキャンディ、タブレットも口寂しさを紛らわせ、タバコを吸いたい衝動を抑えてくれます。
特に食後や休憩中など、いつもタバコを吸っているタイミングでの利用が効果的です。
そのほか、気持ちの面からニコチンへの依存を解放する方法として、禁煙コミュニティへの参加や禁煙アプリを活用なども効果的です。
禁煙仲間と励まし合ったり、進捗を管理したりすることでモチベーションを維持するのに役立ちます。
電子タバコは、擬似的な喫煙を続けながらニコチンの摂取を減らす手段として有効です。
タバコ葉を一切含まないため、ニコチンやタールによる健康リスクを気にする必要はありません。
紙タバコや加熱式タバコから電子タバコへ完全に移行できれば、実質的に禁煙に成功したといっても過言ではないでしょう。
タバコとニコチンに関するよくある質問
ここでは、タバコとニコチンに関するよくある質問に答えていきます。
ニコチンとタールはどちらが体に悪い?
ニコチンとタールは、どちらもタバコに含まれる有害物質ですが、体に与える影響は異なります。
ニコチンは依存性が高く、主に心臓や血管に悪影響を与える化学物質です。
ニコチンの摂取により、心臓病や高血圧などにかかるリスクが上がります。
一方、タールは発がん性物質を含み、呼吸器系の病気や肺がんなどのリスクを直接的に高めます。
肺や気道に蓄積し、長期的な健康リスクをもたらすことにも注意が必要です。
タールによる発がん性のほうが深刻に思えますが、ニコチンの依存性によってタバコをやめられなくなり、結果的にタールの摂取を増やしているとも言えます。
そのため、健康維持のためにはニコチンもタールも避けることが大切です。
参考:「タール」(厚生労働省)
ニコチンにはどんな作用がある?
ニコチンは血圧や心拍数を上昇させ、心臓や血管に大きな負担をかけます。
その結果、虚血性心疾患や脳卒中のリスクが高まります。
また、喫煙によってニコチンを常に摂取するようになると、ドーパミンやその他の神経伝達物質の調節がニコチンに依存するようになり、自分で分泌する能力が低下します。
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その結果、禁煙やタバコが吸えない状態が続くと、イライラや集中力低下といったニコチン離脱症状が現れるようになるのです。
ニコチンに発がん性はある?
ニコチン自体には直接的な発がん性はないとされていますが、体内で分解される過程でニトロソアミン類と呼ばれる発がん性物質が生成されます。
このニトロソアミン類は、長期間にわたり許容量を超えて摂取すると、さまざまながんのリスクを高めることが報告されています。
お酒とタバコどっちが体に悪い?
お酒とタバコは、どちらも健康に大きな害を及ぼす可能性があり、その影響度合いは摂取量や頻度だけでなく、個人の体質や健康状態によっても異なります。
タバコは、少量であっても多くの病気に直接的に関連し、特に呼吸器系や心血管系、がんのリスクを高めることから、有害であると判断できます。
一方、お酒は適量であればリラックス効果があり、人間関係をより良くするための潤滑油として有用です。
しかし、アルコールは少量であっても高血圧や男性の食道がん、女性の出血性脳卒中といった病気の発症リスクを上げることがわかっています。
したがって、健康のためにはお酒とタバコのどちらも避けることが望ましいです。
参考:「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(厚生労働省)
禁煙中の気分転換にはDR.VAPEがおすすめ
ニコチンが体に与えるさまざまな害を知り、禁煙を決意した方も少なくないでしょう。
しかし、禁煙後にイライラしやすくなったり、口寂しさから食事量が増えたりと、別の問題が生じることもあります。禁煙中の気分転換や口寂しさの解消には、DR.VAPEがおすすめです。
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